内装の下地作業の段階で、キッチンや洗面化粧台、トイレなど配管で固定される給排水設備機器を搬入し、組み立てをしていきます。
キッチン
日本のキッチンは、ほとんどが建材メーカーが工場で製造している『システムキッチン』で、建材メーカーから搬入・据え付け・接続まで専門の職人さんが行います。まずはキッチン搬入前の給排水配管の状況から。
キッチンキャビネット組立
今は”対面キッチン”が主流で、組み立てにはあまり見るべき特長がないので、輸入キッチンの事例をご紹介します。
画像は、収納部分となるキャビネット(扉含む)をアメリカのキッチンメーカーに製作依頼し、船便で輸入して大工さんが取付けや組み立てをしている現場。流し台や人造大理石(またはステンレス)のトップは別発注でつくります。
調理部分はL型のキッチンとして、作業台を別途設けていますが、子供たちが料理に参加したり、盛り付けをするのにも便利なのがこのようなアイランドタイプのキッチンです。
トイレ・洗面台
洗面所やトイレは、床は水濡れに強い長尺シートやサニタリーフロアなど、樹脂系の床材が良く利用されます。床仕上げの後、衛生陶器やキャビネットなどを組み立てて、収納やミラー、手摺りやタオルかけなどを取付けます。
画像は2階のトイレと廊下部分に設置する洗面台の下地。家族が多い場合、1階の洗面所だけでは朝混雑するから、トイレ近くに手洗い兼用で洗面台を要望されるケースがあります。もちろんお湯が出るように『混合水栓』を取付けます。
脱衣洗面所(パウダールーム)
多くの洗面所が、お風呂に入るための脱衣所に洗面台が置かれて、洗濯機も詰め込んだ1坪の部屋ですが、最近では広めの部屋として、パウダールームや洗濯乾燥のスペースを確保するケースも増えてきました。
広島市南区での施工事例です。
施工途中と施工後の写真を並べましたが、洗面化粧台の上にも鏡台の裏に化粧品や整髪剤等の収納、右側の壁にはタオルや下着類など洗濯物を収納します。手前の部屋には天井から『干し姫さま』という洗濯干しが降りてきて、室内干しやアイロンがけが出来るスペースです。浴室側から見た反対の部屋の画像もご紹介しましょう。
▼次回は、玄関やポーチのタイル、基礎周りの左官工事を説明していきましょう。